ハッピーエンドで終わるドラマもいいですが、やはりスパイスとしてバッドエンドで終わるドラマの方が、何故か心に残るのはそのインパクトからでしょうか。
人の不幸は蜜の味、と言うように、幸せで終わらないドラマの方が、ちょっとした上から目線と言いますか、優越感みたいなものが持てる気がします。
バッドエンドにも、最後は死んでしまうとか、別れてしまうとかありますが、自分の中で後味が悪いな、と思ったら、それはバッドエンドですね。
ここでは、私の中のおすすめのバッドエンドドラマをランキング方式でご紹介していきます。
あくまでも個人的主観ですが、見て見たい!と思う作品があれば、バッドエンドを体感してみて下さい。
私のおすすめバッドエンドのドラマランキング発表!!
第1位 不信のとき~ウーマンウォーズ~
第2位 振り返れば奴がいる
第3位 アルジャーノンに花束を
第4位 空から降る一億の星
第5位 白い巨塔
第6位 白夜行
第7位 銭ゲバ
第8位 もう誰も愛さない
第9位 ギルティ-悪魔と契約した女
第10位 トライアングル
バッドエンドのおすすめドラマランキング8位「もう誰も愛さない」
1991年4月11日~6月27日まで放送
キャスト:
吉田栄作、山口智子、田中美奈子、辰巳琢郎、かとうれいこ、伊藤かずえ、観月ありさ、伊武雅刀
あらすじ:
田代美幸(山口智子)と婚約者と妹で旅行中、美幸がレイプされてしまい婚約は破談となる。
妹は窓から様子を覗いていた沢村卓也(吉田栄作)と宮本小百合(田中美奈子)を見ていたが、事件のショックで記憶喪失に。
卓也と小百合は美幸の実家の土地を手に入れて大金を得ようと計画していた。
傷心の美幸に現れた卓也。
2人は恋人同士に。
美幸は卓也からお金が必要と言われ、美幸は勤めていた銀行のお金を横領して逮捕される。
美幸が横領した口座のお金は、米倉俊樹(辰巳琢郎)のものだった。
それを公表しない代わりに、美幸の家の土地の権利を売れと言われ、美幸は言う通りにして、釈放される。
だが、絶望した美幸の弟が実家に放火。
妹以外の家族が全員焼死。
美幸は精神的ショックから失明してしまう。
不幸は続く。
美幸はまた襲われ、流産。
そして、美幸は自分を襲った相手を殺害し、刑務所へ。
そんな美幸に卓也は別れを告げる。
失意の美幸の元に、王小籠(伊武雅刀)が近づき、卓也と美幸の策略に嵌められていたことを知る。
美幸は復讐を決意する。
ここからは人と人の騙し合い。
事故、病気ありのその展開の早さに、1話たりとも見逃せないドラマでした。
ですから、このドラマは「ジェットコースタードラマ」と呼ばれるようになりました。
その後、「あなただけ見えない」「もう誰も愛さない」と3部作として続いていきます。
吉田栄作さん全盛期の、懐かしいドラマです。
最後は生と死を考えさせらるバッドエンドでした。
バッドエンドのおすすめドラマランキング6位「白夜行」
東野圭吾さんの小説が原作になっています。
2005年に舞台化、2006年にテレビドラマ化、2009年に韓国で、2011年に日本で映画化されました。
キャスト:
山田孝之、綾瀬はるか、渡部篤郎、麻生祐未、八千草薫、平田満、余貴美子、武田鉄矢
あらすじ:
雪穂(綾瀬はるか)の家は貧乏で、母親に小学生の頃売られていた。
その相手が亮司(山田孝之)の父親だった。
雪穂のことを好きだった亮司は、父親を殺してしまう。
雪穂も母親を恨み、自殺に見せかけて母親を殺してしまう。
その後、雪穂も亮司もお互いに会わずにいた。
だが、高校に入り2人は偶然再会。
当時からその死を不信に思っていた刑事・笹垣潤三(武田鉄矢)から逃れるため、雪穂は嘘に嘘を重ねていく。
雪穂は大学に入り、好きな人が出来たのだが、相手には恋人がいた。
それを妬んだ雪穂は、亮司にその恋人の女性をレイプして欲しいと頼む。
罪を重ねていく亮司は、自分は死んだものとして、ひっそりと生きていくことしか出来なかった。
雪穂は偽造結婚をして、亮司の力になろうとする。
しかし、相手を思いやれば思いやるほど、2人は罪を重ねていく。
ずっと事件を追いかけてきた笹垣だけが、真相にたどり着き、亮司と雪穂を苦しめてきたことを堪らなく思ったのだが、亮司は飛び降り自殺をしてしまう。
残された雪穂は、ひとつの真実も話せないまま、一人苦しみ、孤独と共に終わっていく。
このドラマが始まる前に、東野圭吾ファンの私は原作となった小説を読んでいました。
小説の中でも衝撃的だったラストですが、この雪穂と亮司の切ないまでの想いがひしひしと伝わってくる物語でした。
小説から入ったので、山田孝之さんと綾瀬はるかさんのキャスティングには、最初疑問を覚えたのですが、ドラマを見たら引き込まれました。
バッドエンドのドラマランキングおすすめ4位「空から降る一億の星」
2002年4月15日~6月24日まで放送
キャスト:
明石家さんま、木村拓哉、深津絵里、井川遥、柴咲コウ、田山涼成、八嶋智人、大澄賢也、金子貴俊、森下愛子
あらすじ:
堂島完三(明石家さんま)は独身の刑事。
妹の優子(深津絵里)と2人で暮らしている。
完三は女子大生殺害事件の担当となり、捜査線上に片瀬涼(木村拓哉)が浮上する。
優子の知人の西原美羽(井川遥)の誕生日パーティで出会った涼に、優子は優子で惹かれていく。
だが、涼には暗い過去があり、優子に心を開かない。
完三と優子にも、そして涼にもそれぞれ秘密がある。
それが悲劇の終わりの始まりだった。
明石家さんまさんが主演すると聞いて、てっきりラブコメ路線かと思いきや、とても重い内容で、切ない思いが交錯しました。
それぞれの抱える秘密が、それぞれを追い詰めた結果のバッドエンドでした。
バッドエンドのおすすめドラマランキング3位「アルジャーノンの花束を」
2002年と2015年にドラマ化された。
キャスト(2015年):
山下智久、窪田正孝、栗山千明、菊池風磨、谷村美月、大政絢、工藤阿須加、河合我聞、いしだ壱成、草刈民代
あらすじ(小説から):
主人公は精神遅滞という障害を持った青年。
彼はとれも素直で人を疑うことを知らない、ピュアで優しい青年。
しかし、その優しさがある誤解を生み、母親に見捨てられてしまうという辛い過去を抱えている。
彼は叔父が引き取り、精神遅滞者専門の学習クラスに通わせている。
ある日、学習クラスの教授から、ある新しい脳手術が開発されたので、彼に手術を受けるように薦められる。
この新しい脳手術は、動物にしか実験したことがなく、ハツカネズミを使い、びっくりするほど記憶力や思考力が向上したので、人間でも試してみようと、提案されたもの。
彼は手術を受け、見事成功した。
彼はIQ185までに達し、歴史上の偉人並みの知能を得ることになる。
知能を持った彼は、大学で勉強することを許され、新たな知識を得ることに喜びを感じていた。
そして、これまで理解出来なかったことも理解出来るようになったのです。
それは、友達だと思っていた人達がそうではないこと。
実は騙されていたこと。
知能は天才的になっても、感情は未だ幼児のまま。
彼は自尊心の塊のようになり、徐々に周りの人間を見下すようになり、孤独になっていく。
そんなある日、脳手術の重大な欠陥が見つかる。
知能指数が限界まで上に達すると、今度は徐々に下降していってしまう。
それは、元の知能指数よりも下がってしまうという事実だった。
このドラマは、ユースケ・サンタマリアさんの時も、山下智久さんの時も見ていました。
よくこんな難しい役に挑戦するな、と感心して、楽しみに見ていたドラマです。
この主人公を支える女性を、菅野美穂さん、栗山千明さんが演じるのですが、まさかの恋愛も垣間見えるドラマで、更に衝撃的でした。
やはりアメリカの小説は、展開が緻密だな、と思たものです。
バッドエンドのおすすめドラマランキング2位「振り返れば奴がいる」
1993年1月13日~3月24日放送
キャスト:
織田裕二、石黒賢、千堂あきほ、松下由樹、西村雅彦、佐藤B作、中村あずさ、鹿賀丈史
あらすじ:
天真楼病院に情熱を持った医師・石川(石黒賢)が赴任する。
そこには天才的なメスさばきをする医師・司馬(織田裕二)がいた。
患者第一主義の石川に対し、冷めた判断をする司馬とは、医師としての信念を巡って、いつも衝突している。
やがて石川は病に冒されていることを知る。
石川は司馬の不正を糾弾するが、司馬は上手くやり過ごしていく。
そんな時、患者を安楽死させたことが問題になり、司馬は病院を去ることになる。
そのタイミングで石川は倒れてしまう。
石川を助けようとする司馬。
しかし、石川は助からない。
そして司馬はかつて利用した元上司・平賀(西村雅彦)に刺されて倒れる。
織田裕二さんの悪役が、東京ラブストーリーとあまりにもギャップがあって、初めはイメージが崩れると思っていました。
でもさすが俳優さんですよね。
だんだん悪役が板についてきて、違和感を感じなくなりました。
石川と司馬が最後に友情を見せてからの死でしたので、結構グッときたラストでした。
バッドエンドのおすすめドラマランキング1位「不信のとき~ウーマンウォーズ~」
2006年7月6日~9月21日放送
キャスト:
米倉涼子、松下由樹、石黒賢、石田純一、小泉孝太郎、杉田かおる、福田沙紀、和田正人、高岡早紀、江波杏子
あらすじ:
浅井道子(米倉涼子)は、夫・浅井義雄(石黒賢)の気持ちが離れないように、かいがいしく尽くしていた。
しかし、義雄はクラブのママ・野上マチ子(松下由樹)と不倫関係になってしまう。
道子もマチ子も義雄の子供が欲しいと思っている。
そんな時、マチ子が妊娠。
義雄はうろたえる。
道子も排卵日に合わせて、義雄を誘う。
道子の知り合い書道家の近藤慶(小泉孝太郎)から道子に、初動の教室の講師になって欲しいと頼まれ、道子は引き受ける。
時は流れ、マチ子は女の子を出産。
道子は自分の書が日展で大賞を受賞する。
それを知ったマチ子は屈辱を覚える。
その上、道子が妊娠したことを知り、マチ子は怒り狂う。
道子は男の子を出産し、自宅で書道教室を開き、和子(杉田かおる)にベビーシッターを頼み、順調な日々。
なのにマチ子の弟・俊也(和田正人)の撮った写真で、道子と近藤の不倫報道が週刊誌に載る。
義雄は自分のことは棚に上げて、怒り沸騰。
だが、道子は誤解だと説明し、義雄も納得する。
そんな時、義雄が緊急入院。
お見舞いに来たマチ子と道子が鉢合わせしてしまう。
そして2人はいよいよ対峙する。
義雄は実は先天性無精子症だった。
マチ子の子供の父親は誰?
道子の子供の父親は近藤?
分からないまま義雄は死去する。
ドクターXでのカッコいい医師役のイメージが強い米倉涼子さんですが、私はこの「不信のとき」の大人しそうでいて、実は芯の強い道子役の米倉さんが一番好きですし、この時が一番美しいと思っています。
女の怖さ、女の狡さ、女の賢さが、よく現れている作品です。
原作となった有吉佐和子さんの小説も読みましたが、ドラマでも役不足ではありませんでした。
まとめ
バッドエンドでスッキリするという表現は悪いですが、これで終わった!とはっきり区切れて、気持の整理がつくという意味では、私はハッピーエンドで終わるより、バッドエンドの方が満足感があります。
バッドエンドは1話からのストーリーが、台無しになるという声もありますが、ギリギリのところで大どんでん返しが面白いと思うのです。
とは言え、バッドエンドばかりのドラマでは、あまりにもつまらないですから、いい具合に紛れ込んでいたら、ハッピーエンドの箸休めにいいですね。