ドラマで必要なことって、そのドラマならではの決まり文句や、決め台詞があること。
その中でもお決まりのギャグがあると、インパクトがあって覚えてもらいやすいですよね。
視聴者もそれを期待して観ている部分もあるはずです。
今までもドラマの名台詞が流行ることがありました。
ちょっと昔では「冬彦さん」。
近いところでは「じぇじぇじぇ」「倍返しだ!」など。
今回はギャグが効いているドラマランキングをご紹介します。
ギャグドラマランキング第5位「トリック」
ギャクが光るコメディ要素が多いミステリードラマということも、人気を博した理由ではないでしょうか。
キャスト紹介
主人公・山田奈緒子を演じるのは、このトリックが出世作となった仲間由紀恵さん。
トリックでは貧乳で貧乏なマジシャン役を演じました。
相手役の阿部寛さんとの掛け合いが面白く、いいコンビでした。
山田奈緒子と一緒に超常現象に挑んだのは、大学教授である上田次郎です。
お調子者でちょっと抜けている天然な上田次郎を演じるのは阿部寛さんです。
山田奈緒子の母親・山田里見を演じるのは、変わった母親役ならこの人!野際陽子さんです。
残念ながら2017年に81歳で惜しまれつつ亡くなられました。
もう奈緒子と里見親子が見れないのは、本当に寂しいです。
毎回登場する人物として忘れてはならないのが、警部補・矢部謙三。
矢謙三を演じたのは生瀬勝久さんです。
生瀬勝久さんが混じることで、トリックのギャグが生かされると言っても過言ではありません。
バレバレのかつらをかぶり、かつらが取れるとモザイクがかかるという演出もトリックならではのギャグセンスです。
あらすじ
トリックの物語はあまりにも多いので、その一つ一つのあらすじをご紹介するのは無理なのですが、基本情報を記します。
自称天才マジシャンの山田奈緒子が、超常現象を真向から否定する大学教授の上田次郎と、オカルト的な事件の謎を解き明かしていく物語です。
超常力など存在しない!と主張する上田次郎と、ポンコツマジシャンの山田奈緒子との掛け合いが楽しい、新しいカタチのミステリードラマです。
「トリック」シリーズでは、数多くのパロディネタが登場しました。
ダチョウ倶楽部のネタ「ムッシュムラムラ」や、ガッツ石松の顔が虫についた「ガッツ石まっ虫」など、ギャグの小ネタがドラマの間に挟まり笑いを誘いました。
トリックファンにはたまらない「よっ!待ってました!」というシーンが多いと思います。
ギャグドラマランキング第4位「家政夫のミタゾノ」
只今、「家政夫のミタゾノ」は第2シーズンが放送中です。
それだけ第1シーズンが好評だったのでしょう。
「家政夫のミタゾノ」の主役を演じるのは、色々ありましたTOKIOの松岡昌宏さんです。
松岡昌宏さんが女装をして家政夫となる、そこからしておかしなドラマとなっています。
(キャスト紹介)
主人公・三田園薫を演じるのは松岡昌宏さん。
寡黙で神出鬼没で、何を考えているのか分からない。
その上、女装しているので何だか異様な空気を出している。
ですが、家事スキルはプロ級で、掃除・洗濯・料理すべての家事において卓越した能力を見せ、派遣先のお宅からも信頼が厚い。
もちろん、元となっているのはドラマ「家政婦は見た」。
市原悦子さんが長年に渡って演じてきた、主に2時間ドラマで放送されてきた「家政婦は見た」の人気をパクったというわけです。
三田園薫といつも一緒に同行するのが、剛力彩芽さん演じる五味麻琴。
子沢山の大家族の長女として、弟や妹を世話してきた苦労人。
その分、家事には自信がある。
特に、庶民的な食材を高級食材に変えてしまう技術を持っている。
三田園薫の家庭に入り込む姿勢を止めに入る役目でもある。
(あらすじ)
毎週、1話完結となっています。
基本的には三田園が何故か、派遣先の家庭の不和を突いて、追い込んでどん底に落とします。
派遣先の家庭は元々問題をたくさん抱えている家庭ばかりなのですが、三田園の仕掛けでどん底に落ちたことで、逆に幸せな結末を迎えます。
三田園の手によって、悪い毒素が全部抜けて、再出発するような展開が待っています。
三田園の決まり文句は「痛み入ります」。
ドラマで見せる三田園の家事の豆知識がためになると話題になっています。
ギャグドラマランキング第3位「コンフィデンスマンJP」
この春期の月9ドラマである「コンフィデンスマンJP」は、「リーガルハイ」の脚本を手掛けた古沢良太さん脚本として、話題になっています。
長澤まさみさんのぶっ飛んだ、吹っ切った演技が好評です。
(キャスト紹介)
一同のリーダー的存在のダー子を演じるのは、月9単独初主演の長澤まさみさん。
ダー子は天才的な頭脳を持っているのに、どこか抜けていて、憎めないキャラ。
長澤まさみさんはこのドラマでは、様々な人物に紛争するので、長澤まさみさんのコスプレも楽しめます。
ボクちゃんを演じるのは東出昌大さん。
真面目でお人好しの詐欺師なのですが、詐欺師は辞めたいと思っているのです。
ですが、毎回、ダー子に言いくるめられてしまい、結局力を貸すことになります。
リチャードを演じるのは個性派俳優の小日向文世さん。
百戦錬磨の変装の妙手で、毎回七変化を見せてくれます。
(あらすじ)
1話完結で、毎回豪華なゲストが出演しています。
全話まではまだまだ1ヵ月半ありますので、これからどんなゲストが出演して、色を添えてくれるのか楽しみです。
ひと言で言うと、長澤まさみさんが天才女詐欺師が、次々と人を欺き、騙していく痛快コメディとなっています。
その驚異のだましテクニックと、濃すぎる登場人物のキャラが見どころです。
ただ、ダー子がターゲットにするのは、あらゆる業界で私腹を肥やす実力者、権力者の悪いお金持ちです。
悪いお金持ちからお金を奪うのに罪はない、といった考えで、あの手この手で展開する奇想天外な物語となっています。
ギャグドラマランキング第2位「タイガー&ドラゴン」
2005年から放送された、TOKIOの長瀬智也さんと、V6の岡田准一さんが主演のドラマ。
この2人が共演したことだけでも、今では考えられないくらい豪華です。
脚本を手掛けたのは天才シナリオライター宮藤官九郎さん。
落語界が舞台という、今までになかったストーリー展開で、新しい世界を描いてくれました。
(キャスト紹介)
主人公・山崎虎児を演じたのは長瀬智也さん。
昼は噺家、夜はヤクザという二重生活を送る。
どん兵衛から教わった古典と、実際に遭遇した出来事をミックスした創作落語を演じることで、徐々に人気が出てくる。
癖は、威嚇するかのように舌で唇を嘗め回し、驚いた時は「ブフォッ!」と発すること。
また、ギャグ的要素のある「タイガータイガーじれっタイガー」「ありがタイガー」「ねむタイガー」などの台詞も散りばめられている。
どん兵衛の次男・谷中竜二を演じたのは岡田准一さん。
今ではすっかり映画俳優となってしまい、ドラマで見ることはなくなりました。
特に、この「タイガー&ドラゴン」で演じたのは、コミカルでインパクトのある役でした。
落語界では将来を嘱望されていたが、ある事件がきっかけで噺家を廃業し、洋服屋「ドラゴンソーダ」を裏原宿で営む。
普段の会話の中にも「笑い」を追求してしまう、生まれ持って笑いに愛された男。
2人の師匠である林家亭どん兵衛は、西田敏行さんが演じました。
落語一筋の昔気質な大御所噺家であるが、借金をしている。
その縁で虎児と出会い、虎児とは親子にも似た絆を持つようになり、虎児を家族の一員のように可愛がる。
(あらすじ)
とにかく、登場人物が多いドラマでした。
しかも、細かい設定が多いので全部を伝えきれないかもしれませんが、主な流れをご紹介します。
子供の頃に両親が借金苦で自殺し、「笑い」を忘れたヤクザの山崎虎児は、落語家の林家亭どん兵衛に弟子入りを志願する。
虎児は噺をひとつ習得するごとに10万円の授業料を払うことで、どん兵衛の借金を返済金とする奇妙な契約を交わす。
ヤクザと落語家の二足の草鞋を履く生活を始めたが、虎児には笑いの才能が全くなかった。
困っているところに、落語の天才どん兵衛の次男・谷中竜二と出会う。
古典落語の演目をベースにした、一話完結の形式で進行する。
人情、師弟愛、家族愛をシリアスに交えながら、ギャグ要素満載のコメディタッチで描いたドラマです。
ギャグドラマランキング第1位「リーガルハイ」
第3位にランクインした「コンフィデンスマンJP」の脚本を手掛けた古沢良太さんが脚本を担当した「リーガルハイ」。
今のところ、これに勝るギャグドラマはありません。
訴訟で一度も負けたことのない敏腕弁護士・古美門研介と、真面目で正義感の強い新米弁護士・黛真知子が、時に衝突しながらも、
協力し合い、あらゆる訴訟を勝利に導いていくという法律ドラマです。
ドラマ内には笑やギャグの要素が多く盛り込まれていることで、弁護士ドラマなのに分かりやすく、丁寧に仕上がっています。
キャッチコピーは「愛も、法も、嘘が好き」(第1期)
「愛に抱かれ、法に濡れる」(第2期)
(キャスト紹介)
主人公・古美門研介を演じたのは、堺雅人さん。
おそらく、「リーガルハイ」が堺雅人さんの初主演のドラマだと思います。
得意の口八丁で有利な証言を集め、相手がぐうの音も出ないほどに理屈を並べ、完膚なきまでに論破する、敏腕弁護士。
今まで裁判で負けたことがないだけに、とことん勝ちにこだわる。
本作のヒロイン・黛真知子役を新垣結衣さんが演じました。
最終的には古美門に勝つという目標を持って、古美門の下で働く新米弁護士。
古美門とは対立することが多く、その正義感から「自分勝手な上から目線の正義感」「朝ドラのヒロインか!」と揶揄されている。
(あらすじ)
「リーガルハイ」も1話完結型のドラマであったし、キャスト紹介で大まかなストーリーは想像出来るかと思います。
ひと言でまとめると、裁判で無敗の最強弁護士・古美門研介と、正義感が強い新米弁護士・黛真知子が繰り広げるコメディータッチの弁護士ドラマということ。
裁判に勝つためなら何でもする古美門と、依頼者の気持ちに寄り添う黛との噛み合わないやり取りが見ものです。
そして、登場人物もまた豪華で、それぞれが強烈な個性で、キャラが濃く仕上がっていることも、ドラマの中では面白い材料となっています。
まとめ
ドラマはそもそも笑を提供することだけに特化して作られているわけではありません。
ですが、昔から、笑いを意識したドラマは数多く存在します。
テレビくらいしか娯楽がなかった時代は、漫才やコントやお笑い番組などから笑いを貰っていましたが、ドラマでもシリアスや感動を全面的に押し出すだけでは、満足出来なくなってきています。
いかに、わざとらしくでなく、邪魔にならない笑いをドラマに盛り込んでいくか、ということは今後もテーマになっていくのではないかと思います。
それでも、ここに紹介した5作品では、笑いを十分提供してもらいました。